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皆さんが一番知りたいのは恐らく「どのアンカーが効くのか」だと思う。ならばということで各種アンカーをテストしてみた。テスト方法は水深90cmの場所にアンカーを打ち、水深3倍以上となる長さ3mのロープで引っ張り、アンカーが動き出すまでの把駐力をバネ秤で計測するというもの。なお、低質は柔らかい砂。結果は以下の通りでやはり食い込みタイプの方が把駐力は高かった。さらに記載した内容に加え、ロープの長さを変えてテストも行ってみた。ロープを水深と同じ長さにすると、どのアンカーも軽々と打ちあがってしまう。特に食い込みタイプは砂に食い込まず、その能力を発揮できなかった。写真でも分かるように、食い込みタイプのアンカーを効かせるためには、海底とほぼ平行にロープを引き、ツメを食い込ませる必要がある。そのためにも、ロープの長さは余裕が必要なのだ。また。ロープを6mにした場合は、そのアンカーもわずかだが把駐力が高くなった。
(全てHOTWATER記事参照) |
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今回のテストでもっとも把駐力を発揮したのがハードコートアンカー。ロープを引っ張るとツメが徐々に砂に食い込みはじめる。最大把駐力を発揮するまでの移動距離は約40cmだった。 |
重量だけで効かせるのかと思いきやロープに引っ張られると横向きに倒れ傘の部分が砂に食い込んでいた。今回のように底質が柔らかければプラスαの把駐力が期待できる。 |
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マッシュルームアンカーのように砂に食い込みはしないが、広い面積が海底に接触するため重量+摩擦力で高い把駐力を発揮。運搬の手軽さも含めるとかなり使えるアンカーと思えるのだが。 |
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水中では2本のツメが砂に食い込む。残りのツメが上向きに伸びるため、素足で踏みつけると怪我をする恐れも。混雑したゲレンデで使用するさいは他の人が歩いてこない沖目に打つなど配慮を。 |
アンカーロープの目印としてすっかり定着したフローティングマーカー。レスキューアンカーロープと使用したい。フォールディングアンカーを開いたら金具をツメの根本まで持っていき半回転させロックすること。 |
と、以上のような結果が得られましたが、この数値が絶対ではないことをお断りしておく。
特に食い込みタイプの把駐力は底質にも大きく左右されるし、PWCの船体が波や風、潮流などに押される動きはロープをまっすぐに引っ張るのに比べもっと複雑なはず。そのため今回の結果はあくまでも参考と考えて欲しい。 |