アンカリングのポイント/マリンジェット・ジェットスキー・PWC向け アンカリングの基礎知識
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PVCアンカーアンカリングの基礎知識>アンカリングのポイント

アンカリング ポイント
周りと同じようにアンカリングしてもいつも自分だけ流されてしまう…。そんな悩みを抱えているひとが考えるのは、もっと重いアンカーを使うことだろう。そうすれば確かに効きは良くなる。しかしその分、取り扱いの苦労やPWCへの負荷も確実に増えることを忘れないでほしい。アンカーの買い替えを検討する前に、まずは自分が正しくアンカリングできているかしっかりチェックして欲しい。アンカーの形状や重さだけでなく、アンカーロープの長さや種類、結ぶ場所、底質や水面の場所など、きっと改善できる点が見つかるはず。PWC用の小型・軽量アンカーでも正しく使えばしっかり効くのだから。 (全てHOTWATER記事参照)
PWCイメージ

ロープの長さ
ロープ長は水深の3倍以上
アンカーロープの長さは水深の3倍以上がひとつの目安。これは、ロープが短すぎると船体の流れがすぐアンカーに伝わってしまうからだ。特に軽量のマッシュルームアンカーを使用する際にロープが短いと船体が揺れるとすぐにアンカーが浮いてしまい、PWCが流れやすくなる。これを防ぐためには適切なロープ長が必要なことに加え、伸縮式アンカーロープを使用するのも有効だ。また、前述のように、食い込みタイプのアンカーを効かせるためにはロープを海底と平行に引く必要がある。そのためにも水深以上のロープ長が必要になるのだ。なお、風や波が強くて流されてしまう場合は穏やかな水面を探すかそれが無理ならさらにロープを長くするのも有効だ。ただし、長〜いアンカーロープを使用すると他船の邪魔になったりロープを吸い込まれたり風向きが変わるなどしてPWCが動いた場合、他船とぶつかってしまうこともあるので注意が必要だ。
穏やかな水面を探す
波打ち際で遊んでいると、小さな波なのに予想以上に力が強く、体が流されしまったなんて経験ないだろうか。それぐらい水のかたまりである波の力は強いものだ。さらに風や潮流の力も同様で、これらが組み合わせればその力は2倍3倍にもなる。対してPWC用アンカーは軽量・小型のタイプが多く、把駐力も小さい。そのため、強い波が打ち寄せるような場所にPWCを留めるのはそもそも困難なのだ。PWCをアンカリングするなら、できるだけ風や波、潮流の弱い場所を選ぼう。それでも流されてしまうなら、その環境がPWC用アンカーの限界を超えているのかもしれない。さらに移動するか、アンカリングを諦めるという選択も考えよう。
アンカー 結ぶ場所 アンカーロープはバウアイに結ぶ
PWCをアンカリングすると船体が風や波の力で押されていく。そしてアンカーロープが一杯まで伸びきった際、アンカーの把駐力以上の力で船体が押されるとアンカーが浮いてしまう=PWCが流される。この船体を押す力を弱めるにはバウ(船首)からロープを取ることだ。鋭く尖ったバウにロープを結べば風や波、流れが当たっても左右に逃げるため船体を押す力が弱まる。逆にロープをスターン(船尾)に結んでしまうと逃げ場がないため船体が強く押されてしまうのだ。

アンカリング見張り

ハードコートアンカーの場合、通常のロープなら40cmほど引っ張れば十分に効いたが、レスキューアンカーロープだとロープ自体が伸びるため4mほど引かないと効かなかった。(右写真)
アンカリングした後も見張りを怠らずに
先のテスト結果が示すように、特に食い込みタイプのアンカーは海底に落としてすぐに効くものではない。アンカーを打ったらまずは船体がどの方向に押されていくのか、しっかりとアンカーが効いているかを確認すること。アンカーがしっかりと効いて他船にぶつからないことが確認できるまではPWCから離れないように。さらにアンカリング中は風や波の変化に気を配り、長時間目を離さないこと。潮の千満がある場合は満ち引きにあわせてアンカーを打ちなおすことも必要になる。

アンカー 運搬・収納
運搬時はアンカーが暴れないように
アンカーを運ぶ際に気を付けたいのが走行中にアンカーが暴れて船体に傷をつけること。ひどい場合はストレージボックスやインナーフードに穴が開いてしまうことも。対策としてはアンカーケースを使用したり、着なくなったライフジャケットなどでアンカーをくるめること。アンカーが大きく動かないように固定できればベストだ。なお、船体のバランスを保つためPWCのフロントストレージに極端にアンカーを入れてはいけない。モデルにより異なるが許容範囲は5kg程度と考えておこう。


アンカーの種類
★アンカーの種類

ひとくちにアンカーと言っても
形状や重さ、効かせ方が様々。
まずはそれぞれの特徴をしっかり
把握しよう!
アンカーテスト
★アンカーテスト

どのアンカーが効くのか
各種アンカーをテスト
してみました。
アンカリングのポイント
★アンカリングのポイント
ちょっとしたことで、流されにくくなる。
正しくアンカリングが出来ているか
チェックしてみよう!
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